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自由なき人生など、惨めなものだ - Andrew Hamilton

引き寄せの法則は魔法のランプではない。しかし実在する。

f:id:yRy:20170208101204j:plainphoto credit: melderomero.com ¿Y mis tres deseos? via photopin (license)

 
引き寄せの法則は森羅万象の法則として適切に機能している。これは間違いない。実在する法則だ。

しかし、多くの人はこの法則を「願えば叶う魔法のランプ」と勘違いしている。

 

 

まずはこちらの記事をご覧いただきたい。

 

なんちゅうかもっとはっきり言ってやれよ。内容自体は他の「引き寄せの法則」解説サイトよりよほど正鵠を射ている。だが、引き寄せの法則を信じている読者に対して、変に配慮しているというか、こんな語り口じゃどうしようもないのだ。代わりに私が「引き寄せの法則」の本質について語る。 

 

 

【携帯版】思考は現実化する ザ・シークレット

 引き寄せの法則 エイブラハムとの対話 (引き寄せの法則シリーズ) 「原因」と「結果」の法則

 

これらの本は、一部の読者にかりそめの希望を抱かせた罪深い本だ。本に書いてある通りのことを実践して願いが叶うなら、あなたは今頃、世界の大富豪の一人に名を連ねている。しかし実際はそうではない。引き寄せの法則は存在するはずなのに、なぜあなたの願いはかなわないのか。

 

最近ホットな心理学者アドラーは、引き寄せの法則を端的に説明している。

人は結局、潜在的な願望通りの自分になっている

 

例えば「誠実に生きていれば幸せになれる」と考えている友達がいるとする。その友達はお世辞にも幸せそうに見えない。しかし当人は「わたしは誠実な人間でありたい」という理由から、生き方を頑なに変えようとはしない。こういうタイプの人は「最後には、誠実な人が報われる」と説く書物を貪欲に求め、誠実な生き方への肯定感情を強化しようとする。

 

誠実な不幸者である彼の状況を「引き寄せの法則」を解説している本の内容に即しながら解釈すると

彼は、誠実でありたいという願望が弱いか、もしくは願い方が悪い。あと、心の状態がよろしくない。煩悩に満ちておる。だから彼の誠実さは周囲に認められないし、彼は幸せになれないのだ。

この説明にフムフム言っているようなら滝に打たれに行った方がいい。心の状態がよろしくなく、煩悩に満ちておるので。 用意は、タオル3枚、着替え、濡れてもいい靴、現金、の4つあれば大丈夫だ。滝周りは危ないからお坊さん兼インストラクターの言うことをよく聞くんだぞ。

 

ここで、この誠実な不幸者をアドラー流に解釈すると

彼が真に欲しているものは「誠実であること」ではなく「幸福」である。しかし現実として彼は、幸せでない状態だ。加えて、彼は不幸の原因を直視できないでいる。そうやって彼は「今、不幸なのは誠実に生きているせいだ。誠実な者が報われない腐った世の中に俺は負けない」という図式を精神安定剤として活用するようになった。彼にとって誠実な不幸者であることは、一種の救いなのである。

 
どうだろうか。誠実な不幸者である彼は、自尊心を守りたい、つまり潜在的に欲している結果を手に入れている。「引き寄せの法則」はきちんと機能している。 

 

結局のところ、引き寄せの法則とは何なのか。

引き寄せの法則とは「万物を支配する物理法則」が宿った祭壇である。願いを叶えたいならば、祭壇のルールに服従し、相応の贄(にえ)を捧げなければならない。

この誠実な不幸者は祭壇のルールに服従するところから始めなければならない。まず、誠実者は幸せになれるだの最後に報われるだの考えることを止め、「単純に俺は彼女がほしいだけだった。誠実な男がモテるはずなのに、彼女がいない歴=年齢だから不幸な気持ちになっているんだ。俺が望んでいるのは誠実であることではなく、彼女をつくることなんだ」と気づき、彼女ができない原因と向き合い、もし対女性関係構築能力の低さに課題があったならば、フラれたり人格否定されたり傷つきながらアプローチ能力を磨いていくべきなのだ。潜在的な願望に正直になり、願望実現を妨げている原因と向き合うことが「祭壇のルールへの服従」だ。そして、対女性関係構築能力を得るまでに負った心の傷こそが「祭壇への贄(にえ)」である。

 

「滅私奉公の精神を培うために、トイレ掃除は欠かしませんし、募金もしています。お金を大切にする意識を育むために、高い財布を買い、諭吉の頭を揃えて入れてあります。なので、わたしを金持ちにしてください、神様」で金持ちにはなれない。お金持ちに近づけるのは、募金先と財布メーカーである(快適な排泄環境は手に入れられるが)。

お金持ちになりたければ、大金を扱いうる器を育て、億単位の金を手にするためのビジネスモデルを編み出し、時間と資本を投下する必要がある。

引き寄せの法則を、「願うだけで叶う法則」と捉えるからおかしなことになる。そんなヌルい法則ではないことは、最初に紹介した「引き寄せの法則に関する誤解」記事でも、やんわり触れられている。むしろ、「引き寄せの法則」ほど残酷かつイーブンな法則もない。引き寄せの法則は、叶えたい願望に見合った資源・生命エネルギーを費やしたときに発動し、捧げものが不適切ならば、望ましくない結果を出力したり、あるいは何も起こらなかったりする法則だ。

引き寄せの法則の根底には、明瞭かつ容赦のないダイナミクスが働いている。世界の全ての現象は物理的な性質をはらんでいる。人の感情もまた、ニューロンの発火現象から生まれるものであり、物理現象である。脳内に起こる小さなスパークは感情を形成し、我々の身体を動かし、世界の物理的な秩序を乱す入力装置になる。個体が生む小さな歪みは、バラフライ現象よろしく大きなうねりとなり、世界の在り方を変える。世界は、膨大な演算の結果をライフイベントとして我々の日常に出力する。

あなたが願いをかなえたいならば、宇宙の物理法則に従って行動しなければならなければならない。ここでいう宇宙とは、スピチュアルな表現ではなく、実際に存在する宇宙だ。

何を供物としなければいけないかは、膨大な物理計算の演算装置である宇宙のみぞ知る。あなたにできることは、欲しい演算結果を宇宙が出力するまで供物投入し続けることだけだ。そして、贄(にえ)を捧げ続けるエネルギー源こそが何がなんでも叶えたいという強い想いである。


風のない密室で10gの小石を10m先に動かさないと部屋から出られないとする。あなたが部屋を出たいなら、石を持ち、10m歩き、その場に小石を置かなければならない。どれだけ思考を働かせ、強く願い、精神を磨こうが、石はピクリとも動かない。そんな力学はこの密室に存在しない。あなたが部屋を出たい場合、まず小石を手に取らなければならない。

本気で望みを叶えたいならば、「己の身体で出来る事と出来ない事」と向き合い、「ならばどうするか」「代替的に実現できないか」を考え、そこに資金と時間、人脈、労力を投下しなければならない。「現実との関連性が保たれた問題解決的思考」に裏打ちされた試行錯誤をこなさないと、願いは叶わない。

 

「引き寄せの法則」についてまとめる。 

①引き寄せの法則は実在する
しかし、魔法のランプではない。
万物を支配する物理法則が詰まった祭壇である。

 

②願いの強さ = 行動の継続力
祭壇に捧げるべき贄(にえ)を発見するまでの
果てしない試行錯誤を支えるのは願望の強さである。

 

③適切なものを祭壇に捧げよ
努力や困難が願いを叶えるわけではない。
適切なアクションが十分に発揮された時、願いは叶う。

 

 

結論。宇宙に向かって拝んで拝んでするより、欲しいものを具体的にリストアップして、計画を立てて、行動しましょう。さすれば願いは叶うであろう。